日々の出来事 〜Diary〜
#575 闇の夜 2011年03月21日(月)23時40分
バイト先の天ぷら屋は、節電で18時閉店。 普段、夜の時間の勤務の私たちは、臨時に15時から18時の勤務となった。ワークシェアリングということだろう。 一年を通して、夜の時間に自宅にいることはほとんどない。夜は暗い、ということを、初めて知ったような気がする。
豆電球をひとつ点け、なんとなくテレビを見ていたら「スタジオジブリ物語」という番組が始まった。たちまち宮崎アニメの世界に心が躍ってしまうのである。 もちろんハイジ、コナン、ルパン・・・私たちはいつもこの主人公たちと一緒にいた子供だった。そしてナウシカ、ポルコ、アシタカ、節子、千尋・・・なーんだ、今だって私たちは、その名前さえ聞けば、たちまちこの映画の主人公になれるのだ。 そこに描かれている風、水、空気・・・それらのものが、確実に原風景として、体感したように蘇るのは、たしかにかつて、子供の頃に体験した記憶だからだ。
子供の頃、夜は暗かった。闇は怖ろしく、バケモノがいた。 時間は今よりもゆっくりと流れていた。 子供の自分が、不自由でもどかしかった。 未来は希望に満ち満ちていた。 生命は永遠に続くのだと思っていた。 そんな頃を、思い出すのだ。
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