藤原素子後援会について
今年の夏は本当に暑かったですね。皆さま夏バテなどされていませんか?
東京は40度などという記録的な猛暑もありましたが、そもそもこの「記録」はいつから始まったのでしょうね?地球規模で考えれば、その誕生から現在に至るまで天変地異の連続だったわけで、たかがここ100年くらいのレコードを基準にするほうがおかしいんじゃ?などと思う私のような人間が、災害時に一番に慌てるクチなんでしょうね。
そんな暑い夏、「藤原素子後援会」の詳細が徐々に立ち上がってきました。幹事の方、会員にお申し込みいただいた方に、心から感謝いたします。
また、前回のコンサートでお申し込みくださったにもかかわらず、ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。今まで、たった一人でも私の歌を気に入ってくださる方がいればと、そんな気持ちで活動を続けてきましたが、「後援会など本当?」という私の戸惑いが事態を遅らせた理由の一つだと思います。段々と具体的に立ち上がっていくにつれ、喜びと共に、身の引き締まる思いも大きくなってきました。
そして10月3日のふるさとコンサート、11月17日の横浜「厩の食卓」でのライブと、準備に追われる日々が続いています。
さて、この度会報の第1号には、わたくし藤原素子のプロフィールを載せてくださるとのこと。・・・なのですが、実はたいしたプロフィールなど持っていないのが私のプロフィールのようなもので、「プロフィールを」と求められるような場面からなるべく逃げているような次第。いやいや、この後援会発足を機に、今までの半生を振り返って悔い改めてみるのもいいかな、と思いつつ、パソコンに向かうことになったのでありました。
この会報もこれから定期的に発行されるようですので、まず第1回目は私とシャンソンとの関わりについて書くことにしましょう。
そもそも何ゆえシャンソンを歌うことになったのか?という質問をよく受けるのですが、実は自分の意思ではなかったというのが本当のところ。では誰の意思かって聞かれると、これは心当たりが多すぎて定かではない。
ずっと芝居のことばかり考えてきた私が、ひょんなことがきっかけで銀座のルーブルという店に出演するようになったのは今を去ること14年ほど前。この店には現在も出ているが(長イデスネ)、役者であれば歌なんか歌えなくていいんだよ、という先代オーナーの言葉を真に受けて、完全にアルバイト感覚でメンバー入り。
入ったはいいのですが、当時の私は歌なんか全くヘタクソで、劇団でも落ちこぼれ組。店で歌うたびに恥ずかしさのあまり消え入りたい心境で、さすがにこれじゃヤバイ、と思って歌のレッスンを受け始めたという次第。それでもまだシャンソンじゃなかった。私はまだ20代半ばで、歌の中身は画用紙に書いたクレパス画のように薄くて淡いものでした。
そんな私をシャンソンに導いた人を挙げてみるとすれば、劇団でブレヒトソングを教えてくださった先生。初めてフランス料理屋に連れて行ってくださったシャンソン通の方。レッスンを格安でやってくれた二期会のオペラ歌手の先生。デモテープを聴いてもらった某有名歌手。初めて覚えた「枯葉」を褒めてくださったルーブルの先代オーナー。自己紹介の前にシャンソン歌手だと間違えた倉敷の知人。フランスから福田ワサブローさんという歌手を呼ぶという無謀なことをやった母。そのステージで歌うことを勇気づけてくれた父。初めてのライブで私以上に手に汗を握ったお客さま。私がへなちょこだった頃から伴奏してくださっている弦太さん。そして忘れてはならないのは、恋愛の苦楽を分かち合ったたくさんの(!)男性方。
そんな方たちとの関わりの中で、いつの間にかシャンソンを歌っていたという、なんとも自己主張のないようなマヌケなお話しですが、これが「運命だ!」と言えば聞こえがいいもの。皆さまもこの運命説をご支持いただければ、これまた幸い。
そもそも何ゆえ芝居を始めたのか、ということについては次回の会報にてこれまた振り返って悔い改めたいと思いますが、そのうち恋愛について書くことがあっても、これはもはや反省してもしきれません。おそらく一生懲りずにいることでしょう。その時には是非50ページくらいの紙面を用意していただきたいものです。(会報より)
ご入会、その他詳細は、後援会会則をご覧下さい。
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