日々の出来事 〜Diary〜
#819 KIMONO 2016年11月28日(月)02時00分
わけあって、着付けの練習をしている 今まで、着物を着た記憶はただ一度。姉の結婚式の時だった。当時の流行で、それはそれはシブい着物。まったく心は躍らなかった。 浴衣も当時、数回着たが、着ているうちにグズグズに崩れてしまい、大変恥ずかしい記憶だけが残っている。 それが近年は、夏になると浴衣を着る機会があり、その都度着付けてもらうのだが、それこそプロの技。1日着ていても、まったく崩れることなく、しかも楽なのだ。やはり餅は餅屋だと得心したしだいなのだが、他にも同様のことがある。 例えば、ギターを習ったらいいのに、と言われることがある。そうすれば弾き語りで歌えるのに、という意味なのだろうが、歌のレッスンさえも課題満載なのに、そんなヒマないよ〜と思う以上に、スゴ技のギタリストやピアニストとコンサートなどやっているので、今からどうやったって彼ら以上になるのは至難の業で、それならそれぞれの分業を生かしたステージを作った方がいい。 また、訳詞についても同様のことを言われることがある。こうして駄文を列ねているので、きっと訳詞もチョイチョイと出来るのでは、と思われているのかもしれない。それほど簡単なことなら、世界中から詩人と呼ばれる人はいなくなってしまう。 近年は、自作自演というバンドやアーティストが大半を占めていると思う。個々のメッセージを伝えるには、とても便利な方法だと思う。が、世代を超えて長年伝えられている音楽になるには、とてつもないマルチな才能が必要で、私などは、不器用ながらもひとつの道を進んでいくだけだ。 ところがさて、着付けのハナシだ。 何度も何度も練習しているうちに、それこそナントカなってくるもので、ストップウォッチで計るタイムも、だんだん短くなってくる。そうなると、この年になっても新しくやれることが増えるというのも、なんだか楽しい。周囲の人も、異口同音に「慣れたら簡単」と励ましてくれる。なかなか簡単までの境地には辿り着けないものの、こうやって少しずつ練習していけば、たとえばギターだって、スゴ技に至らなくても、「少し弾ける」くらいになるのかなぁ、などと、ふと思ったりしている。
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