日々の出来事 〜Diary〜

#815 ロビンのこと

2016年11月12日（土）03時11分

笹塚にある歯医者に通って、気が付けば半年近くなる。
知人が薦めてくれた名医だが、その他にも、通い続けるモチベーションは、笹塚という町だと思う。新宿からほど近い便利なエリアにもかかわらず、庶民的な暮らしの雰囲気が満載で、商店街を歩くだけで癒される。
見つけたのが、昔ながらの洋食屋。その名もロビン。
スパゲッテイ、ピラフからフライもの、ショウガ焼きなど、これこそ「ザッツ・洋食屋」の名店で、お昼時は行列が絶えないそうだ。
私が行くのは、だいたい15〜16時台なので空いているものの、それでも次々とお客さんが次々と出たり入ったりしている。
今日のオーダーは、「ハンバーグスパゲッティナポリタン」。
果たして、こんな完璧なナポリタンは食べたことのない絶品だった。酸味の効いたソースと、どこまでも柔らかい麺。具は玉ねぎとハムと、シンプルながら奥深い味わい。これこそナポリタンの王様だ。手作りのハンバーグは、もちろん言うことナシ。大盛りキャベツの付け合せが泣かせる。
と、隣に30代くらいの男性が座ってナポリタンを注文した。ほどなくやってきたナポリタンを、フォークでくるくる、つるつる、くるくる、つるつる、最後は皿を持ち、最後までつる〜っと完食。すぐに席を立ってお会計。この間、じつに5分ほどだったと思うが、なるほどこのソフト麺なら、消化もいいに違いない。私が頼んだハンバーグスパゲッティも、そうとうな量だと思いきや、スルーっと胃に収まってしまったものだ。来週はいよいよ、フライの領域に突入してみるか。
もはや笹塚には、歯医者に通っているのか、ロビンに通っているのかわからなくなってきたが、とにかくお腹も心も満腹。冷たい小雨の中を、ホカホカと満ち足りた気分で歩く。