日々の出来事 〜Diary〜
#780 藤原文庫 2013年07月18日(木)01時35分
芥川賞と直木賞の受賞作が発表された。意識していることではないのだが、現代の作家はほとんど読まない。気が付くと、死んでいる人のものばかりを読んでいたりする。 普通の本屋では、本屋の意向と、流行に押し流されてしまいそうでオソロシイ。読むものがなくなると、ブックオフへ行き、中古の文庫を物色する。見つからないものはアマゾンで買う。 ところが、ブックオフでも、最近は読みたいものが少なくなった。一時のベストセラーを買った人が売りに来るのだから当然か。 そこで仕方なく、自宅の本棚に戻るのである。 何十年の間、少しずつ整理しながらも、捨てるに捨てられなかった『藤原文庫』。 ある作家の一連を手にしてみると、もう内容も忘れているものもあったりする。ページをめくってみると、読んだ記憶はあるものの、いかにも我が身が若過ぎた感がある。さて、機は熟した。今こそ、この文庫たちを読む時が来た。 ・・・と思ったら、新たな問題発生。 昭和は当然のことながら、50年代60年代発行の文庫本。いかんせん文字が小さく、薄い。今や新聞も書籍も読みやすいのが身上だが、当時はこれが普通だったのか。私自身、若い頃には何とも思わず読んでいたのだろうが、今やメガネをかけてもオボツカナイ。 それでは仕方がない、やはりアマゾンで、少し現代に近い版のものを購入しようと検索する。と、新品はなく、やはり私が持っている時代のものしかヒットしない。それどころか、本屋に行っても、彼の代表作のほんの数冊しか置いていなかった。 時代が変わったといえばそれまでだが、このままでは日本の純文学というものは消滅してしまうのではないかとさえ思ってしまう。 ちなみにその作家は水上勉。アマゾンでは、古書という扱いだった。
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