不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#771 もはやつぶやきません
2013年01月25日(金)02時36分
あまりにもいろいろなことが交錯して、なにを記すべきなのかオボツカナイといったこの頃。こうなると私などは、この世に存在してもしなくてもいいくらいの者でしかない。何であれ、続けていくことが肝心だ。
あ、そうそう。
今日電車に乗っていたら、ちょっとした人がフランス語のテキストを片手に、読んでは目を閉じては、微かに唇を震わせながら反復しているのを見かけたのだった。
「ちょっとした人」というのは、ダウンにニット帽をかぶっているといった痩せ型で、無造作に口ヒゲをたくわえていて、そのヒゲには、すでに白いものが混じっているという年齢。そのくせテキストには、「パリのレストランで働く」などという例文もあったりするところが、私をどうしようもなく感動させたのであった。
見渡せば、周りはスマホのゲームに夢中なネクタイの人たちばかり。一様に猫背で目を赤くさせている。こうして大衆というものは、あっという間に後退していくのだナァ。
後退といえば、先日ミャンマーへ行ってきた。
毎年恒例のアジア旅行で、いよいよミャンマーの地を踏んだのだが、果たして私たちが持つイメージの、なんと曖昧なことか。
ミャンマーの人はみな一様に親切で、道を訊こうものなら、正しくベストな方法を応えてくれる。英語がわからないなら、わかる人、場所がわからないなら、わかる人を探して、そんなのに幾度助けられたのかわからないという、まったく感動的な旅だったのである。
聞けば、他人に親切にすることが己の得を積むという仏教の教えがトコトン浸透しているとか。「情けは人の為ならず」などという言葉を、久しぶりに思い出したことだった。
例のとおり、マーケットや市場をウロついてみた。米や麺の種類も豊富で、野菜や香辛料はもちろんのこと、ありとあらゆる肉やら魚介類、その臓物の部分や干したものなどであふれている。民主化の波に乗って、ヤンゴンは活気にあふれているように見えた・・。
さて、日本に帰国すると、雪が降るような寒さ。スーパーに行くと、野菜がハンパなく高い。旬の野菜だって信じられない値段だ。思案しているだけで、買うものが何もないような感じで、こうなると日本の方が貧しい国のように思えてくる。
今日も昨日も、電車のダイヤが乱れているのに遭遇。いずれも人身事故の影響だ。
文明とはナンなのか、発展とは正しい道なのか、「経済成長」という言葉を錦の御旗に掲げすぎていやしないかとも、考えたりするのである。


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