日々の出来事 〜Diary〜

#770 明けましておめでとうございます

2013年01月03日（木）01時22分

年始にあたり、まったくふさわしくない更新になるかも知れない。
私は元来丈夫な生まれで、病気らしい病気をしたことがないというのが唯一のウリなのだが、年月を重ねるうちに、病気以外の、とあることに直面せざるを得なくなった。いや、もはやとっくに訪れていることに目をそらしていただけなのだろう。
すなわちヒトは歳をとる、という事実だ。
若い頃は、治らないものはないと思っていた。風邪だってすり傷だって、数日のうちに元に戻ったもんだ。
それが、いつの間にか月日は経ったとみえる。
足についた傷跡がいつまでも残っていたり、手荒れが年中治らなかったり、痛んだ髪が元に戻らなかったり、視力が弱ってきたりする。気がつくと心には、過去のどうしようもないことが、オリのように沈殿している。
今まで、昨日より明日、去年より今年と、前に向くことしか考えていなかったけれど、やがてこうして、昨日を保つことが困難だと実感することが、すなわち老いというものなのだろう。
｢老いるゆうことは、人間の苦しみの一つじゃなぁ｣と、ふと父がもらしたことがあったが、その気持ちを思うだけ、私も、確実に老いに向かっていることなのだろう。