日々の出来事 〜Diary〜
#726 いかちち 2012年04月18日(水)02時53分
久しぶりに家呑み。 スーパーに行くと、ボイルの小ヤリイカを発見。わけぎと酢味噌で合えて、サカナにする。
私はイカをこよなく愛す者である。それもスミイカ。と言えば、里が知れるかもしれない。今でこそいろいろなイカがあるだろうが、私が子供の頃、瀬戸内でイカと言えばスミイカか、モンゴイカか、冷凍のロールイカだった。 今も寿司屋などに行くと、必ずイカを注文するのだが、関東のイカは身が薄く、シャッキリした剣先がほとんど。紋甲イカの、あのモチモチした食感が懐かしい。いっそ、今の時期に安価で手に入るボイルの小ヤリイカが、美味しく感じられるほどである。
そしてこの小ヤリイカのもうひとつの楽しみが、卵が入っていること。 シコシコとした歯ごたえが何とも嬉しい。そう言えば、イイダコと売られている小型の蛸。近頃は飯(イイ)が入ってないね。この飯に近い食感を楽しめるのが、小ヤリイカのボイルなのである。
ついでに、子供の頃の大好物は、「いかちち」と「卵」の煮付けだった。いずれも紋甲イカの内臓で、卵巣とか精巣とかなのだろうと思うが、定かでない。みんなが「いかちち」、「卵」と呼んでいた。「いかちち」は、垂れた乳の形。モチモチシコシコした歯ごたえ。「卵」の方は、米粒大のものが寄り集まっていて、煮付けると花が開いたようになる。白くてつるつると長い、蝕腕と呼ばれる足も一緒にさっと煮付けて、それぞれの食感を楽しんだものだ。 今も売っているのか、確かめたくなったよ。
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