日々の出来事 〜Diary〜
#724 イマドキ事情 2012年04月10日(火)02時20分
今朝のテレビ番組でのこと。子供の大学の入学式に列席する親がとりあげられていた。 イマドキは、両親、あるいは母親が、大学の入学式に参加するのが当たり前なんだそうだ。 そう言われてみると、私たちの時代は、入学式はおろか、地方から東京の大学を受験するのだって、親など付き添ってくれなかった。皆、自力で路線図を調べて大学まで行ったのだった。 2日前のこと。 仕事帰りの夜、電車のホームから見事な満月が見えた。見慣れたそこいらの風景が、月明かりに照らされて、なにもかもが光ってみえたものだ。まさに素晴らしい光景。 電車を待つ他の人も、さぞかし感動しているだろうと、周囲を見渡してみると、なぜか全員が「うなだれ」ているのだ。月などに気付く人は、一人もいない様子。深くコウベを垂れて、一心不乱に見る先にあるものは、果たしてスマホであった。 電車から降りて、家まで歩く道々でも、「うなだれ」た姿勢は変わらない。深夜の闇も、道行く人も、ついでにコワそうな人とすれ違ってもお構いなし。東京はまったく安全な都市というわけだ。 時代は変わった。 月を見、花を愛で、風を感じ、鳥の声を聞いて、私たちは日本人足りえてきた。 私はといえば、「うなだれ」族にはなりたくない。本当は、携帯電話も、そろそろ手放したいナァと考えている。
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