日々の出来事 〜Diary〜
#710 ワット・プーへの道 2012年02月22日(水)03時12分
毎年恒例の東南アジア旅行。 我々の旅も、プチバックパッカーを超えて、いよいよ世界秘境旅行へと変貌してきたようだ。
今回の目的地は、ラオス南部にあるワット・プー。 バンコクのワット・ポーなら有名で、訪れたことのある方もたくさんいるだろうが、ワット・プーは、世界遺産ながら、行ったことがあるという人はおろか、その名を知る人も少ないのではないだろうか。 今回の旅のルートはこうだ。 台北経由でバンコクへ。さらに国内線で、タイ南部の街ウボンラチャタニへ移動。そこからインターナショナルバスでラオスへ入国。国境の街パクセーから、メコンを下るボートに乗ること2時間。トゥクトゥクに乗り換えて、目的地に到着したのは、成田を発って4日目だった。 途中、バンコクとパクセーで宿をとりながらも、その間もタクシーに乗ったかと思うと、トゥクトゥクに乗りしながら、交通機関を乗り継いで、よくも辿り着いたものだと思うが、果たして素晴らしい場所だった。
7世紀頃建てられたヒンドゥー教の寺院に、仏像が安置されている。カンボジアのアンコールワットと同じようなレリーフやデバダー(女神)像が刻まれた祠堂と、黄色い袈裟の仏像が、不思議な違和感を醸している。タイとカンボジアとラオスが隣接している地ならではの歴史。 いや、それよりも、入り口から寺院に辿り着くまでの道ときたら、それまでの苦労など、どこかに吹き飛んだものだ。 石畳の参道を歩き、左右に崩れかかった宮殿を見ながら、思わず手をついてしまうほどの急な石段をいくつも登ってゆくのである。まさに天国への道のようで、知らず知らず荘厳な気持ちになっていく。 そうして登りきると、眼下に寺院の全貌が一望できる。パノラマ状に広がる大地。どこまでも豊かな緑。遠くにはメコンの流れ・・・青い空・・・。当時の文明の豊かさが伝わってくるような気がしてくるのであった。
かくいう私も、ワット・プーのことなど、何ひとつ知らなかった。同行の友人が、ガイドブックに載っていたほんの数ページの写真を見て、そこからあらゆる情報をかき集めて、旅程を組んでくれたのだ。 タイトなスケジュール。もし1本バスに乗り遅れたら、辿り着けなかったかもしれない旅。 でも、たとえ辿り着けなかったとしても、また他のどこかへ移動して、きっと楽しいコトが出来ただろうと思う旅。 いつもに増して、友人の有難さを感じる旅となった。
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