日々の出来事 〜Diary〜
#697 懺悔 2011年12月31日(土)03時01分
今のカトリックではどうか知らない。私の子供の頃、年に一度「告解室」というところに入らされた。 人には言えない罪を、ここで告白し、懺悔するというものだ。一人が立っていられるほどのスペースで、小さな窓の向こうには神父様がいる。幼い私は、特に告白する罪もなく、何を話せばいいのかといつも困った。
大人になって信仰とはほとんど無縁になってしまったが、今年は震災後、たまたまアンティークの十字架のペンダントをいただいたので、なんとなく毎日身につけているうちに、教会のことなど思い出すのだろう。
神父様に告白し、懺悔すると、赦しが得られるという告解室。 今、そこに入る機会があったなら、どれだけの罪を私は告白すればいいのだろうか。 これまでの生きていたのと同じ時間を費やしたとしても、話しきれないほどの罪を、重ねてきたように思う。
信仰の前提にあるのが、「人は過ちを犯すもの」という考えなのだろう。 『夕べに泥棒をして、朝は教会に行き、日が暮れたらまた泥棒に行く』 私が大人になってから、そんなことを話してくれたのが母だった。
人間とは、罪を重ねて、人を傷つけて、嘘をついて、後悔をして、懺悔もして、それでもまた罪を犯し続けていく生き物なのだろう。
たくさんの方にご心配をかけていますが、私の心はいたって健康です。 『夢』を持ってて良かった。それだけが私の偽りのない、唯一のところ。 そのほかは、誰よりも悪人です。 「貧しきものは幸いなり」
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