日々の出来事 〜Diary〜
#648 岡本太郎 2011年08月30日(火)22時22分
川崎市岡本太郎美術館へ行く。 夏も終わりに近づいて、気がついたら夏休みなんてなかった。日帰りで、箱根の美術館へでも行こうと思っていたのだが、目的の企画展が1月まで延期になったとのこと。せっかくなら箱根は一泊することにして、今日は太郎さんを目指す。
最寄り駅は向ヶ丘遊園。電車を乗り継ぐこと5回。距離は近いのに、やたらとアクセスが悪い。駅からは徒歩17分とある。しかも道に迷ってしまって30分後、汗だくになりながらやっと辿り着いたのだが、ステキな森の中の美術館という感じ。炎天下を歩いてきた甲斐があった。美術館へのアプローチは、樹木が生い茂り、池あり、ハイキングコースあり、広々とした芝生では、子供たちが遊ぶ。こんなところがあったんだね。
さて岡本太郎。今年生誕100年なんだそうだ。 渋谷駅でも、東京駅でも、故郷の岡山駅でも、昔から作品を目にしていて、それは完全に、日常の一部となっている。考えたら、日本にそんな作家が他にいるだろうか。あらためて作品を見て、どれだけ偉大な芸術家であったのか、改めて感じる。 そのオリジナリティ、畏れない挑戦、ユーモア、探求の美学・・・。なお且つ、それを余すところなく外へ発信したディレクターでもあった。 生誕100年の企画展では、太郎に影響を受けた人たちの作品や、連載していた雑誌プレイボーイなどの展示もあり、さまざまな角度から太郎の世界を感じることが出来る。写真や映像も、人間・岡本太郎をチャーミングに映し出す。
一番気に入ったのは、「千手」というタイトルの絵。 他の作品に度々登場する、鋭く尖ったモチーフは使われず、柔らかな量感、質感を持つ雫のようなカタチが、多様な色彩と共に心に迫ってくる。1965年の作品というから驚きだ。
私たちは、街中で、いつも岡本太郎の作品と接している。そのせいか、故人という感覚がまったくないのである。太郎は、生きつづけている。今でも、どこかで創作活動を続けているに違いない。妥協も、評価を懼れることもない人間。その強さに、惹かれる。 岡本敏子さんの業績も、書きたいところだが、またの機会にします。
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