日々の出来事 〜Diary〜
#631 という日 2011年07月27日(水)00時56分
ふと気がつくと、歌川国芳展が28日までだった。 思い立って太田記念美術館へ。6月の前期は武者絵が中心だったが、後期は美人画あり、鳥獣戯画あり、なにより、禁令をかいくぐった国芳の反骨精神満載の作品群。まさに「血湧き肉踊る」興奮でした。 落語から入って、江戸マニアとなった私だが、浮世絵の説明書きひとつ取ってみても、以前の私だったらさっぱり理解できなかったろうナァと思う。「女郎子ども」というわけではないが、年を重ねるのはやっぱり楽しい。
夜は銀座十字屋ホールへ。 いつもお世話になっているシャンソン歌手の堀麗子さんと、これまた大尊敬している阿部レイさんの、夢のコラボ。やっぱり最後は泣いてしまった。 その存在だけで、そして歌い出しのひと言だけで、人を感動させてしまう歌手がいるものだ。レイさんの『記念日』最高でした。
そんなものに憧れている私はというと、まだ風邪を引きずっている。 そう言えば、風邪気味だった時、バンコクでタイ料理をうんと食べたらたちどころに治ったことを思い出して、久しぶりに銀座のティーヌンへ行ったが、以前より辛さがマイルドになった上に、具がトッピング式になっていてちょっと残念。
当面せっぱつまった本番もないし、久しぶりにひいた風邪。こうなるとちょっと愛しくなってきた。 先日のコンサート、どうにも声が出なかったと思ったのに、お客様には好評のようでした。たぶん、力が抜けて集中出来たんだと思う。かえってこんなコンディションの方がいい歌を歌えたりするのかも。 それは、良い声だとか、聴かせるとか、そんなものじゃないんだね。自分とどれだけ向き合ってるか、っていうことなんじゃないかと思う。
風邪ヨ、今まで邪険にしてゴメンね。せっかくだから、もう少し付き合っていってもイイよ。
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