日々の出来事 〜Diary〜
#619 オー、ルオー! 2011年07月02日(土)02時42分
ジョルジュ・ルオー。
故郷の大原美術館にはルオーの作品が2点あった。『道化師』と、『呪われた王』。子供の頃から、何十回となく観た作品だ。 想いが塗り込められたような重厚な印象。大原美術館の中でも、ひときわ存在感を放っていたものの、その独自性ゆえに、果たしていつの時代の画家なのかさえ知らなかった。
この度、汐留ミュージアムで「ルオー展」が催されていると聞き、出かけた。 パリ生まれの画家で、これほどに苦しみを描いた人がいたとは! 「ステンドグラスのような」と表現されることが多い。黒い縁取り、大胆な構図。月。キリストの受難・・・。
そのステンドは、きっと暗い暗い陰を映し出す鏡だ。暗い陰の中に、一瞬映る光が、なんとも言えず心に響いてくるのだった。
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