日々の出来事 〜Diary〜
#550 初体験 2011年02月07日(月)02時28分
誕生日はバンコクからラオスへ向うバスの中で迎えた。 この時期は、旅行やら、実家のイベントやらで、出かけた先で誕生日を過ごすことが多い。今年も、いつものように誕生日をやり過ごすことが出来るはずだった。
正直、年をとることがツラいと思ったのは初めてだ。 まだまだ未熟。上り坂の途中にいて、昨日より明日の方が良いに決まっている。そんな「のりしろ」が、いつまでも広がり続けると思っていた。経験を積むということが面白くて、先のビジョンなど無視し続けてきた。
ふと気が付くと、今までの、『なにも持つまい』という理想に反して、今持っているものを失うことが、とても怖いことに感じられる。 これが老いという苦しみの一歩なのだろう。 それとも、あまりにも何も持たずにいることへの自覚か。 取り戻せない時間を夢想する自分に、心底驚くのである。
古い言い回しだが、「デモシカ」。あるいは「モシ‥」、あるいは「ドウセ‥」という言葉は、極力排除してきた。 そんな言葉を、ふと思い出したりするようになった。と、焦るあまり、今なら何もかも捨てて、タイなりラオスなり、心機一転、生まれ変われるかもしれないと思ったりする。
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