日々の出来事 〜Diary〜
#529 チャージ! 2010年12月20日(月)08時59分
日曜日。青物横丁へ行く。 知り合いの噺家さんの落語会が、昼間の居酒屋で催された。 若手の二ツ目。近所のよしみで出会った好青年だが、ハッキリ言って、まだ芸の域ではない。それでも、また予定が合えば聞きに行こうと思う。落語などというものは、ドダイ、長い長い年月をかけて培っていくもので、むしろ初めは不器用な人ほど、その後飛躍的に実力をつけたりするものだ。 その後、ゴッホ展へ行く。 最終日前日の日曜日。混んでないわけはない。 入場までの長蛇の列に、身を任せること40分。やっと入場してからも、とにかく人のアタマ越しに作品を垣間見る・・・というのは上野の美術館同様。 それでも行って良かった。 ブースを進んでいくうちに、「こうして私はゴッホになった」というテーマが、決して天才ではなかった彼の生き様を辿るように浮き上がる。 ゴッホが倣った、あるいは親交があったという、同時代の画家の作品も並列されていて、これにはさらに驚いた。 ミレー、ピサロ、シスレー、スーラ、ゴーギャン・・・。その1枚だけでだって、充分に価値があるものを、あえて脇役にしている。なるほど、美術館もたんなる羅列ではなく、演出というものが大きな要なのだナァ。 ここのところ、地方の小さな美術館に傾倒していた私だが、どんなに混んでようが、やはり見られるものは見るべきなんだと、思い直したことだった。 それにしても、すごい人の数だった。あまりに集中して観たのと寝不足で、頭の中がカシカシになってしまった。六本木駅のホームで20分ほどウタタ寝してからバイト先へむかった。 江戸とヨーロッパを、旅した気分の日曜日だった。
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