不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#520 倉敷散策
2010年12月01日(水)12時45分
ふるさとコンサートで帰省。
翌日は、姉と一緒に大原美術館へ向かう。
美観地区にあるこの美術館は、幼い頃から何かというと訪れた美術館だ。ちょうど今年が創立80周年記念にあたり、「大原BEST」と称して、所蔵名作が一挙に並ぶ。ゴーギャン、モネ、ロダン、ピカソ、ロートレック・・・。この中の一枚でも、もし上野にあったら、長蛇の列だろうと思う。
あの絵もこの絵も、いままで何十回、いや、それ以上かもしれないほど見てきたものだ。故郷を離れ、すべてが移りゆく中で、まるで作品だけが、変わらぬ精彩を放ち、訪れる私を見守っているような、そんな安らかな充足感で胸がいっぱいになる。
久しぶりといえば、たまたま通りかかった教会も良かった。
私は乳幼児で洗礼を受けて日曜学校にも通ったのだが、大人になってからは教会へ足を運ぶこともなくなった。信仰があるかと訊かれると、即答できないだろう。はなはだ不熱心なクリスチャンである。
教会の門の前で、姉と「懐かしいね」などと話していると、庭師の人が話しかけてきた。言葉を交わしたりしているうちに、ちょっと入ってみようかということになり、今は建て替えてモダンになった聖堂に、昔の面影などを探してみる。
と、「コーヒーでも飲まれますか?」と、教会の世話係りのような人から話しかけられた。談話室のようなところで出してくれたのが、昔のアルバム。
私たちの写ったものは見つからなかったが、姉は見知った人の顔などを発見したりして、過ぎてきた月日の長さにこれまた驚くのであった。
教会を出ると、クリスマスの飾りつけをしていた。キリスト誕生の場面を再現したものだ。そういえば、ほんの2,3歳のころだったか、クリスマスイブの寸劇で、誕生したキリストの役として、ベッドに寝かされた記憶がある。思えばあれが初舞台だった。


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