不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#510 火宅
2010年11月04日(木)11時47分
長い間、何にも拘束されず生きてきたつもりだ。
一番手に入れたかったのは、何時に起きてもいいという暮らし。朝が弱いということもあり、毎朝決まった時間に起きて出かけるというプレッシャーで、不整脈に苦しんだこともある。満員電車に乗らなくなってから、不整脈はウソのように消えた。それからは、なるべく「規則的でない」仕事を選んできたような気がする。気がついたら歌を歌うのが仕事になっていた。
昼夜逆転の暮らしも長くなった。深夜に帰宅してから、朝方まで作業をすることもある。自分の食べたい時に食べたいものを作って食べる贅沢。自分が望めば何をしても構わないわけだ。ただひとつを除いては。
自分に律していることがある。それは大き過ぎて、普段はなるべく目をそらしているもの。
何よりも大切なものなのに、手に入らないと諦めているもの。本当のところを言えば、諦めているふりをしているのかも知れないもの。
このことに気付いたとき、胸がいっぱいになって我知らず泣いてしまった。
とても大きな出来事だった。


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