日々の出来事 〜Diary〜
#507 老猫介護 2010年10月16日(土)02時30分
2匹の猫を飼っている。年寄りの方は14歳。 名前をモトちゃんという。里親として引き取りに行った時に、既にこの名がついていた。運命の出会いである。 以来、淋しがりやの私の生活が一変した。明かりの点かない部屋に帰ることが辛くなくなった。一人で過ごすことが平気になった。モトちゃんには、どれほど助けられ、癒されたかわからない。「一人暮らしの女が、猫なんか飼うとロクなことにならない」と、ずいぶん言われもしたが、果たしてその通りになった。 とても気難しいネコで、私以外の人には全くなつかない。留守中預けた友人宅でも、押入れの中からついに出てこなかった。後に飼い始めた猫とも折り合わず、常に一定距離を保って生きている。具合が悪くて連れて行った動物病院でも、まったく診察が出来ず、次回は洗濯ネットに入れて来てくださいと言われる始末。 それでも私が帰宅すれば、真っ先に玄関で待っている。台所だろうが、トイレだろうが、常にそばに付いてくる。歩く先々にダッシュしてくるわけで、至って元気と思いきや、このところ吐くことが尋常でなくなった。 食べたエサの、ほとんどを吐いてしまうのではないかと思う。エサ以外にも、毛づくろいをしては、毛玉を吐くこともある。何やら茶色い液体を吐くこともある。透明な液体を吐くこともある。ひどい時には1日10回以上も吐くことがあり、こちらは朝から晩まで、吐いたものの掃除だ。 エサもいろいろと変えてみたが、歯が弱っているので、粒が小さく柔らかそうなものに限られるし、病院に連れて行くこと自体が、大変なストレスになるだろう。 「ヘンな治療はさせたくない」ということと、「ペットはペットだ」という傲慢な思いこみもあって、このまま自然に死んでゆくまで見守っていくつもりだ。死んだ後、遺骸を区役所に引き取りにきてもらうことも決めている。葬式をしたり、ペット霊園に埋葬することなど、愚の骨頂だと思っている。 せめて写真でも残しておこうかと思い、モトちゃんと対峙してみるものの、とにかく足元にまとわりつきたくて、ニャアニャアウロウロ。一瞬たりとも、まともに動かないでいることがない。こりゃ等分生き永らえそうだ。
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