不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#490 歌詞!
2010年06月27日(日)01時47分
よく、「歌詞を覚えるのが大変でしょう」と言われる。
まったくその通りで、私の場合、絵を描くように覚えるのと、物語を作りながら覚える。
曲にもよるが、8割くらいはこのやり方が適用できるのだが、まれに、散文的な歌詞もあるので、この場合は字面を頼りに無理やり頭に詰め込んでいく。
いずれにせよ、次々に連想が進んでいくような作業なので、困るのは、例えばリハーサルでのこと。あいだを端折って、イントロからいきなり3番に行ってエンディングに行く、という時、1番2番と、順を追わないと3番の歌詞が出てこない。
噺家も同じだと聞いたことがある。順にストーリーを追っていくから、1時間の大作も演じられるのであって、一つの場面をピックアップしてみろと言われても出来ないらしい。
幸いに、それを分かってくれるミュージシャンに恵まれているので、リハーサルも穏やかに進めてもらっているのだが、実際、ライブの前などは、まるで受験生のように、キッチンには歌詞を書いた紙が並ぶこととなる。

コンサートでは20曲近くを歌うことになるけれども、レパートリーとしていつでも出せるように準備しているのはさて、100曲ほどになるかもしれない。
「マイブーム」と称しては、1年くらいかけて同じ曲を何度も歌うこともある。また、10年ぶりに取り出して歌ってみることもあって、それぞれの熟成の過程が面白い。さらに、今までやってきたことを覆さなくてはならない時もあって、これが一番の苦しみかも知れない。

正直、カラオケで100回歌った歌でも、まったく歌詞を覚えていない。また、ただ1000回繰り返し練習しても1歩も前進しないわけで、これがうさぎ跳びのスポコンと違うところ。
さらに、過去10000回歌っている歌でも、突然歌詞が出てこなくなることもある。歌詞との戦いは続く。


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