日々の出来事 〜Diary〜
#469 不思議な言葉 2010年02月08日(月)03時05分
朝青龍の日本語について書いた矢先、またもや不思議な言葉に出会ってしまった。 バイトしている天ぷら屋に来た女性のお客さん。 しばらくメニューを見ているので「ご注文を伺いましょうか?」と訊いたところ、返ってきた答えが、 「まだ大丈夫です」。
うう〜ん、訊くのが早すぎたのか。テーブルに着いたとたんに注文するお客さんも多いが、じっくりメニューを見て検討したい人もいるものだ。そうだそうだ、一概に対応してはいけないものなのだなあ。
・・・などと反省しつつ、件のお客さんも食事を終えた。さて、レジだ。 働いているのはデパートの中の天ぷら屋なので、会計時、デパートのポイントカードの有無を訊ねることになっている。 「ポイントカードをお持ちですか?」という質問に返ってきた答えが、またもや「大丈夫です」との返事だった。
「持っていません」と答えるにあたって、さまざまな言い方がある。例えば、「持ってません」、「いいです」、「ないわ」、「いえ」、「いや」、それこそ手を振るだけだって、持っていないという答えはわかる。それが、『大丈夫です』なのだ・・・!
一瞬ひるんだものの、いやいや、有能な私は、瞬時に彼女の思考を想像したが為に事無きを得たのであった。果たして、
「ポイントカードを持っているかと私に訊いてくるのね。 そう、このデパートでは、たまに買い物をするけれども、カードの年会費がかかる。 ポイントの還元率は年会費と比べてどうかしら?もちろんたくさん利用すればポイントを貯めることもできるけれど、もうデパートで買い物する時代じゃないのよね。 日用品から家電まで、いまやネットショッピングが常識。 定価より安いし、宅配もしてくれる。電車賃を使って人ごみの中を歩きまわったりせずに好きなものを買えるから、ますますデパートに行く機会がなくなる。 でも、こういう風潮が、ますます景気を悪化させていくのよね。生産者も消費者も、安い商品を追い求めていくことが、結果的に自分の首を絞めていることになる。苦しくても、基本の理念と質を保たなくては、このデフレスパイラルは抜けられない。 そんなことをも前提に、ここで食事をした私。この国の経済のためにデパートで飲食したのであって、ポイントを貯めるためじゃないわけ。そんな私だから、・・・ 大丈夫です。」
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