日々の出来事 〜Diary〜

#452 農業が熱い！

2009年10月19日（月）02時05分

久しぶりに日比谷公園へ行く。『土と平和の祭典』と称した収穫祭。
いつものとおりマスクをして自宅を出たが、公園に入ったとたんにマスクを外す。草と木の匂いが鼻をくすぐる。
そうだった。土の匂いというのはこんな感じだった。都会に暮らしていて、つい忘れてしまった匂い。嗅ぐたびに、忘れていた自分をふと自虐的に振り返ってしまう匂い。
中に入るとさて、大規模な祭典だ。
野菜や米、果物などを売るブース、フードコーナーでは有機米のおにぎり、オーガニック野菜を使ったカレー、タコライス、その他もろもろの屋台が並ぶ。オーガニックコットンを扱う店舗、リサイクル本の店舗があるかと思うと、隣では農業についてのトークショー。メインのステージではライブ・・・。
溢れる人々、賑わう掛け声、子供のためのワークショップもあり、老若男女・・・いや、圧倒的に若い世代のエネルギーが満ち満ちている。しかもみなスタイリッシュでお洒落だ。都会の真ん中で、陽射し以上の熱気を感じて胸が躍る。
私はと言えば10数年前から、益子から無農薬野菜を宅配してもらっている。卵も同じく安全に育てられた鶏から生まれた無洗浄のもの。味噌は山形の有機栽培大豆で手作りのもの。たいしたきっかけも根拠もないものの、とにかく美味しいからというだけの食いしん坊。数年前からは、「ゆるゆるベジタリアン」で過ごしている。
「エコ」と「政権交代」と「農業」。今年の流行語大賞にいくつ入るかな？
農業は熱い！これは、誰かが仕掛けたりする一過性の流行ではない。時代がココに向かって来ていた。そう、我々は江戸時代から少しだけ、150年ほど、まわり道をしてきただけなのかもしれない。