日々の出来事 〜Diary〜

#441 書くこと

2009年09月07日（月）11時28分

HPの更新をしなければならないナァと思いつつ、最近怠りがちになっている。
実は少女のころ「物書き」になりたかったということは以前に書いた。
まだインターネットはおろか、パソコンの存在さえなかったころは、「書く」ということが自己実在の唯一のアカシのように思えたものだ。友人へ、家族へ、恋人へと、マメに手紙を書いた。パソコンを購入してからは、ブラインドタッチの練習も兼ねて書く作業に熱中した。このHPの『貧すれど鈍せず』を書き始めたのもその頃の記録だ。
さて、時は過ぎ・・・・
なんらかの発信を世に送る手段を誰もが持つようになった。
インターネットもブログも料理レシピも、さまざまな創意工夫で視覚的にも楽しいこと極まりない。
だが、それらを閲覧しているうちに、伝える手段としての脆弱さが感じられてならなくなった。
写真も動画も実にリアルだ。そのぶん、そこに想像力も空想力も加える必要がない。箇条書きのような、つぶやきのようなブログ。ハハー、これって日記なんだね。・・・子供の頃、鍵付きの日記帳というものがあったが、今や日記を公開する時代になったわけか。
この脆弱さでもって、メディアも、出版物も、文章も、写真も、お手軽なアイテムになったのだが・・・それは文学や芸術といったものとは全く切り離したものでなければならない。
・・と、声を大にして言わなければならないほどの危ういものを感じずにはいられない。