不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#424 東海道の旅1
2009年06月16日(火)23時51分
姉と旅行へ行く。三島で待ち合わせた。
この辺りはほとんど訪れたことがなかったが、考えたら東海道本線で2時間強だものね。近いんだあ。
三島駅からシャトルバスで向かったのが、「クレマチスの丘」。広大な敷地に作られた、クレマチスをはじめ様々な植物のガーデン。その美しいこと!イングリッシュガーデンが好きで、かつてはあちらこちらと訪れたこともあったが、ここのセンスにはただただ脱帽だ。
ガーデン以外に美術館の要素も濃く、ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻と自然が完璧にデザインされている。朝東京を発って、昼にはこんな夢のような空間にいるのが不思議。
何が素晴らしいかっていうと、適度な空間があること。すべてを埋めるのではなく、緊張と緩和のリズムが計算されている。音楽と同じだなあ、などと勝手な想像をしてしまう。
もう一つの目的が、ビュフェ美術館だった。ビュフェと言えば、ふるさとの倉敷にある大原美術館の「アナベルの像」。幼い頃から数え切れないほど何度も見てきたビュフェの1枚だ。黒い輪郭と直線が特徴だが、ここビュフェ美術館の所蔵は世界一だという。ちょうど没後10年(彼は自殺だった!)の所蔵展の開催中で、その数が世界一というのがうなずける。驚いた。大変な才能だ。若い時から独自のスタイルを確立していて、ずっとブレることがなかった。
平日のせいか、人が少ないのも良かった。都内の美術館はどこも人・人・人で、アタマの隙間からわずかに作品を見るといった様相だ。作品と正面から対峙することとはほど遠い。「もう上野には行かない!」と何度も叫んだことだった。目と心が満腹になっていく幸せな時間・・・本当に大満足でした。


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