日々の出来事 〜Diary〜
#423 手ぬぐい 2009年06月12日(金)16時09分
手ぬぐいを使い始めてしばらくたつ。汗を拭くとき、手を拭くときの為に持ち歩いている。 それまではタオルハンカチを使っていた。いろいろな花柄のタオルハンカチを集めて楽しんでいた頃もあったが、ある人から手ぬぐいをいただいて使ってみると、なかなか快適。 私は肌が敏感で、普通の化粧品だとカブレてしまうほどで、何か埃のようなものが顔につくとどうにも気になってしまう。タオルハンカチのケバが気になっていたところに現れたのが手ぬぐい。これだと木綿なので、ケバがたつこともない。 私が手ぬぐいを愛用していると言うと、いろんな方から手ぬぐいをいただく。いただきものの手ぬぐい、祭りで配られる手ぬぐい、行事の記念品。皆「使わないから」と言う。 たしかにタオルハンカチは、アイロンの必要もないし、お手軽に普及するのも納得だが、手ぬぐいの持つなんとも言えない心地よさは、使ってみないとわからないかも知れない。 縫い目なし。継ぎ目なし。ミシンの1本もかけていないだだの布。それだけに意匠に工夫を凝らすわけである。夏には風鈴、冬には雪、贔屓の役者の名前、謎を含んだシャレの言葉・・・。使っていくうちに布地がなじんでさらに気持ちが良くなってくる。ただ色あせていくタオルハンカチとは違う愛着となる。 だんだん夏が近づいてくると、アイロンをかけるのがひと苦労なのが難点だが、アイロンの匂いと、ぽたぽたと額をつたう汗に、季節の到来を感じるのも一興だと思えば苦にはならない。この時ばかりは正座して、背筋を伸ばして布をピンとさせる。気持ちが少しばかり伸びたような気持ちになる。
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