日々の出来事 〜Diary〜

#421 遠くにありて想うもの

2009年05月30日（土）23時45分

岡山のFMラジオ・レディオモモの収録の為、帰省。
来週の岡山ライブツアーと、CDの宣伝をさせていただきました。本日5/30放送とのことでしたが、とんぼ返りで東京に戻ったので放送は聴けず。終始リラックスした雰囲気の収録で、CD収録曲も紹介していただいたのでまずはひと安心。
ところで帰省といえば、今年はお正月にも帰らなかったので、本当に久しぶりの故郷だった。実は新幹線に乗るのも何年ぶりかのことである。
ここ数年飛行機の移動がほとんどで、関西方面へはもっぱら夜行バスを利用している。
新幹線を避けていた理由のひとつに、冷房が強すぎることがあった。冷房に苦しむのは毎夏の悩みだが、長時間の新幹線には耐えられず、着くころには必ず体調を崩し、風邪をひいて故郷で過ごす破目になるのが常だった。
この度の帰省で感じたのは、新幹線の空調がいくばくか改善されていたこと。それ以外にも何かと思うことがあった。
故郷のことなど、若いうちはあって当たり前と思っていたが、帰る場所があることがどんなに日常を豊かにしているか、改めて身に沁みる。それだけ歳をとったということなのだろう。
両親の存在、とりわけ父の優しさに触れてどれだけ心が救われたかわからない。同時に、今回故郷で会った人には本当に勇気をいただいた。
考えてみると、今年になってから公私共にいろいろな変革が続いている。手にしていたものがあっけなくこぼれ落ちてしまう中で、それでも大事なことと、指の隙間に残っているものが、私の本当の支えになっているのを実感する帰省となった。