日々の出来事 〜Diary〜
#415 GWの過ごし方 2009年05月05日(火)18時24分
ゴールデンウィーク。久しぶりにひきこもりを決めている。 朝から楽譜を書き始めた。 譜面を書くようになったのは10年ほど前。それまでは人に頼んだりしていたのが、ギターの弦太さんに勧められて書くようになった。「書いてみると、いろんなことがわかってくるよ」との言葉通り、本当に勉強になる。自分のキーに変えたり、サイズを書き換えたり。音楽学校を出ているわけではないので、今頃になって四苦八苦しているわけである。 美しい曲は楽譜も美しい。拍数を揃えて書いてみると、「絵のようだ」と思う。 振り返ってみると、数々失敗もあった。コードの間違いを始め、ダブルバーの位置が違っていたり、1段の拍数を揃えなかったり、かなりいい加減だったこともあった。 その時、意見をしてくれたギタリストの言葉は忘れられない。伴奏者にとって、譜面は地図であり、交通標識なんだとのこと。今になってこの意味が本当によくわかる。地図が明確でないと迷ってしまうし、標識が間違っていると事故もおきる。 更に彼が言うことには、いい加減に書かれた楽譜では、伴奏もいい加減に弾いてしまうとのこと。丁寧に書かれた譜面からは、曲に対する愛情が自然に伝わってくるもので、やっぱり伴奏も丁寧に弾こうと思うものだそうだ。 さてそれから発奮して、出来るだけいい「地図」を書くべく努力しているわけだが、この度の曲は本当に大変だった。 一曲のうち、転調が4回。転調さえなければ8段くらいに収まるような単純な曲なのでコード譜でもいいようなものの、美しい地図を書くことにこだわってしまった私。クラシックのコンサートと違って、譜面をめくるシーンはなるべく避けたい。使い慣れないエクセルを駆使して、14段の五線紙を作るところから始めた。 もとより算数が大の苦手なので、普段の12段の五線紙で足りないことが分かるまでに書き捨てた紙が10枚は越えている。エクセルで試印刷をしながら五線紙を作る。やっと出来た五線紙で、何度も書き損じながら書いていく。 見開き2ページの楽譜を書き上げるまでに、使い損じた紙が山積みとなった。ムダな資源を使ってしまって申し訳ない。日はすでに暮れていた。ゴールデンウィークで本当に良かった。
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