日々の出来事 〜Diary〜
#396 無知と知 2009年02月07日(土)13時34分
以前所属していた劇団の人と飲む。 会うのは5,6年ぶりか。思えばけっこうな年月がたっているのに驚きつつ、集合場所へ向かう。お二人とも、オントシ70歳を越えていらっしゃるはずだ。さぞかし変わっているだろうなと思っていたら、ナーンダ。 まったく時が止まっていたのかと思うくらい、相も変わらずの御姿。同じく劇団の若い人と、4人で居酒屋へ繰り込む。 お互いに、近況など訊いたり言ったりすることもない。食べ物の話や動物の話、落語の話やなんかのくだらないことを言いながら、ただ飲むばかりである。まったく楽しい時間。 くだらない話のつづきで、自らのことを、「何にも知らない」「知らないことだらけだ」とおっしゃったのには、感動で心が震えてしまった。 人間は歳をとるごとに、いろいろなことを経験して、覚えていくことが増えていく。人と会うと、話すことの半分は、結局のところ知識の披露だ。飲む席では、余計に度合いが増す。 私が70歳になった時、「何にも知らない」と、果たして言えるだろうか。しかも私のような年下の者に向かって。 大いに疑問である。 「無知を知る」などと大げさなことじゃなく、お二人が本当に素敵に思えた夜であった。
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