日々の出来事 〜Diary〜
#381 LAFFOOクリスマスコンサート 2008年12月13日(土)23時45分
羽田空港のLAFFOOクリスマスコンサートへ伺う。 LAFOOとは、Let’s Act For the Future Of Ourselves の頭文字をとっていて、アジアの子どもたちの教育と生活の向上を支援する団体。毎年このクリスマスチャリティーコンサートを聴かせていただくようになって7、8年になるだろうか。私自身、クリスマスといっても仕事ばかりで東奔西走する中、唯一楽しみなイベントだ。 堀麗子さんを初め、さまざまなジャンルのミュージシャンが出演される。毎年少しずつ趣向を変えて企画されたコンサートも、12年目にして今回でファイナルだそうだ。残念。 それでも他にもいろいろな場所で活動しているようなので、今後も関わっていく機会があればと思う。 初めてこの会に訪れた時のことを、鮮明に覚えている。 羽田空港最上階のホール。展望デッキと同じ階の素晴らしい眺めで、ドレスアップした人々が集うチャリティーコンサート。美味しい食事。フリードリンク。繰り広げられる華やかなショー。抽選会でのプレゼント・・・。まだ芝居にも生活にもしがみついていた私にとっては、夢のような時間を過ごさせてもらったものだ。 時代は変わった。 「上から下へ」というチャリティー精神は、おそらく日本に根付かない。 東洋西洋を問わず、それは宗教に深くかかわることで成立している文化だ。ギルド、カースト、喜捨、托鉢。チャリティーで有名なハリウッドセレブだってM・ジャクソンだって、困った時はJesus!と叫ぶだろう。 一方、日本には、ボランティアという言葉がなかった。わざわざ言及する必要がなかったのだ。藩、町、長屋などといった小さな自治の単位の中、自然とボランティアを地でやっていた。一番しっくりくるのは「共存」という言葉かもしれない。 経済も株も暴落。金融危機に陥って、「上から下へ」などという余裕もなくなってきた今だからこそ、「チャリティー」から「共存」へと、回帰していくのが自然なことなのかもしれない。
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