不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#380 近頃の大人は
2008年12月12日(金)02時04分
近頃気になること。
最近は、電車で携帯電話がOKになったのかな?と思うほど、電車内で携帯で話す人が増えた。
私が乗る時間、つまりラッシュ時ではなく、そこそこ空いてる時間帯であるわけだが、毎日一度は携帯を使っている人に出くわす。
たぶん満員電車ではありえないことなのだろうが、それこそ「そこそこ空いてるから」あるいは「優先席ではないから」というユル〜イ気持ちなのだろう。中には、「電車が動いていないなら」と思うのか、停車している間に平気で話している人もいる。
これって完全に「マナー」をはき違えてますよ。
ペースメーカーなど、体に支障をきたす人だけのために車内通話を禁じてるわけじゃないってこと。周りの人が迷惑しているということを想像できないんだな、きっと。
こういう「想像力」が欠如している人が、近頃やたらと目につく。しかも中高年に多かったりするから本当に驚く。
先日、東京都美術館へフェルメール展を観に行った。私自身はあまり印象派は好きじゃないのだが、日本人には人気がある。平日なのに大変な人で、入るまでに30分待った。館内も混雑していて、ヒトの頭越しに絵を観るといった感じ。
秀作も一部あって堪能したが、絵画の鑑賞も変わってきたナァと思う。
なんやかんやと感想を話しながら歩くオバサンたち。薀蓄を披露しあう中年のカップル。描かれている国へ行った旅行談義に花を咲かせるグループもいる。完全にアミューズメントパークのノリだ。
最悪なのは例の「イヤホンガイド」。イヤホンを耳に悦に入ってるが、絵に感心しているのか、解説に感心しているのか不明。その証拠に、解説のある作品の前だけ人がすごい。大した絵じゃないのにナァと思って通り過ぎたりする。
故郷の倉敷と言えば大原美術館だが、幼い頃から数え切れない程訪れた。
美術館と言えば、シンとしていて、シズシズとした足音がして、非日常の空間で、そのうちだんだんと絵画と向き合っているのか、己と向き合っているのかわからなくなってくるというのが美術館だった。
電車のマナーも、美術館のマナーも、まったく近頃の大人ときたらどうにもだらしがない。


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