日々の出来事 〜Diary〜

#369 阿部レイさんのこと

2008年10月29日（水）02時49分

銀座十字屋ホールでの、阿部レイさんのコンサートへ行く。
阿部レイさんとは、過去何度もお目にかかったことがあるにもかかわらず、歌をお聴きするのは初めて。衝撃だった。
この日は、故ムッシュ矢田部さんの訳詩のレパートリーを主に歌われるとのこと。一字一句が浸み込むように心にすーっと入ってくる。矢田部さんの詩も素晴らしいけれど、それを伝えるレイさんの歌に、心底感動してしまった。
「大きな声は、聴衆に感動を与えない」
「歌い手ではなく、聴き手が主役」
私が憧れていることだが、それを体現してくださっているようなものだ。
「上質な音楽を聴いている」気持ちに、会場が包まれていく。実にいい気分。シャンソンって、やっぱりステキだ。
・・・と思っているうちに、『逢引き』。もうアカン。涙が溢れてどうにもならなくなった。
やっぱりこのまま進んでいこうと思う。