日々の出来事 〜Diary〜
#356 ラオバッグ 2008年09月15日(月)01時13分
愛用しているバッグがある。 毎日持ち歩いているので、私と会ったことのある人は見たことがあるだろう。ラオスで買ったバッグ。バッグと言ってもいわゆる「ズダ袋」だ。 重い荷物を持つつもりはなくても、何かと持ち歩く道具がある。 財布、定期、鍵、スケジュール帳、筆入れ、電子手帳、マイ箸、歯ブラシ、ICレコーダー、充電電池、化粧用ポーチ×2、本、手ぬぐい、のど飴、この他に楽譜やチラシのファイル、冷房対策のショール、バイトがあれば着替え用Tシャツ、靴下など・・・必然的に、バッグは大きいものになる。 これらすべてが入って、なおかつ軽いバッグ。ラオスで見つけて以来、私の愛用品となった。 山岳民族の様々なアンティークの手織り布を縫い合わせたり、刺繍をしたりしているもので、こんなに手がかかっているのに日本円で300円ほどだったろう。 ショルダーの部分がやたら太いし長い。本来は、ショルダー部分をアタマにかけて荷物を運ぶためだ。 毎日使っているうち、内側の布がボロボロになってくる。ポケットがないので、購入してすぐに内ポケットを縫い付けたが、その周辺もほつれてくる。それを当て布で縫ったり貼ったり。 飴をばら撒いてしまってベタベタになったのを機に、内布を縫い替えた。 布はユザワヤで1000円で買った。本体よりも、修繕費の方が高いわけだ。 それでも世界に一つだけのマイバッグが完成して、ますます愛用品となる。だれもが持っているブランドバッグよりも価値があると自己満足している。 実は2年前も、同じようなバッグを買って内布を張り替えた。布や糸が弱いんだナァ。一面の刺繍は、装飾ではなく、布を強くするために施したものなのかも知れない。 布や紙の品質が、日本は世界一だろう。ティッシュ一枚、紙袋一枚が、いかに貴重であるか、現代の私たちは忘れてしまった。紙袋を押入れに溜めこむ時代は終わった。「捨てられない」「いつか使うかも知れない」という心が、消費社会を麻痺させている。 ちなみに、ラオスのお坊さんが肩からかけている黄色のバッグも200円ほどで買った。これはエコバッグとして、自転車で買い物に行く時に活躍している。
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