日々の出来事 〜Diary〜
#349 オボンでやんす 2008年08月14日(木)00時22分
北京オリンピックも盛り上がっているらしい。スポーツ観戦にはあまり興味がないのだが、やっぱりどの選手も素晴らしいと思う。顔つきがいい。眼差しもいい。カオって作られるものなんだナァと思う。 私もがんばらなきゃと、暑い中山梨までレッスンに行く。 思えばこの先生にレッスンを受け始めてから12年以上になる。 初めはまったくダメな落ちこぼれだった。当時は芝居の方が大事だったし、歌を続けていくとは思っていなかった。先生の言っていることもほとんど理解出来なかったのが、段々と理解できるようになり、出来なかったことが出来るようになる。 どんなレッスンかと言えば、気が遠くなるほど細かい作業の積み重ねだ。はるか想像を超えてしまうかも知れない。1小節に30分、それこそ1曲を通して歌うなんて、数年間までほとんどなかったと言っていいだろう。まさに重箱のスミをつつくようなものだ。 出来なかったことがひとつ出来るようになると、今度は別の課題が出てくる。こんな方法もある、こんな実験をしてみようと、4、5時間などあっという間に経ってしまう。 出来ないくやしさに泣くこともあった。あまりに指示が細かすぎてブンむくれることもあったが、次第に「努力すれば報われる」楽しさを知るようになった。 自分のライブをふり返って、あの曲のあれが出来なかった、ここをやり損なったと言うと、先生は「大事なのは日常だ」と言う。その日のコンディションもある、たまたま出来ないこともある、それでも日頃やっていれば、その確率は上がっていくのだと。 4年に一度のオリンピック。「この時のために4年間頑張ってきました」などというコメントを聞かされると、いい顔をしているのはアタリマエだと思う。スポーツ音痴の私でも感動してしまって、こういうのがスポーツ観戦の魅力なのかな?と少しわかったような気がするお盆である。
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