日々の出来事 〜Diary〜
#338 きまぐれ旅日記(4) 2008年07月22日(火)15時22分
神戸のホテルへチェックインして、シャワーを浴びる。 とにかく暑かった。バスで一夜を過ごしてそのまま炎天下を歩いたわけで、Tシャツが絞れるほどだ。 さっぱりしたところで、電車に乗って王子公園駅近くのお店へ。もうひとつの目的である、Kasa Slimのライブへ向かう。 Kasa Slimとは、数年前岡山で知り合った。関西で活動をしているブルーズマンだ。 誰でも自分と同じ仕事をしている人への評価はキビしいと思う。私も同じで、本当に好きになる歌い手は少ない。特に、自作自演で歌っているイマドキ?のミュージシャンの多くは、評価以前の問題だ。 そんな私が、彼の音楽にハマってしまった。 音楽は引き算だと思う。音量にしても、メロディーにしても、楽曲にしても、足していくことは簡単だ。時代とともに、メロディーはどんどん複雑になり、音数は増えていき、大声で歌い上げるだけの歌手が増えていく・・・だが、本当に名曲はもっともっとシンプルなものだ。循環コードの中で、少ない音数、最低限の歌詞で組み立てられた音楽こそが、時代を超えて普遍的なものになるのだと思う。 Kasa Slimの音楽を聴くと、引き算の大切さがわかる。シンプルな歌詞もいい。センスがあるというだけでは表しきれない。 そして、今回のライブで感じたことは、曲に対しての掘り下げ方がスゴイ。音楽を愛する姿勢が伝わってきて、感動してしまった。一曲一曲に唸る。 惜しむらくは、私が電車を乗り間違えて遅刻したのと、次に行くライブがあって途中で抜けなければならなかったこと。本当に残念だ。またの機会を作るつもり。涙を呑んでもう一つのライブハウスへ向かう。
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