日々の出来事 〜Diary〜
#336 きまぐれ旅日記(2) 2008年07月22日(火)13時57分
会場を後にして、さて、東大寺が近くなんだ。これは行かねばなるまい。 思えば私の父は日本史の教師だったので、小さい頃から奈良のひと通りは連れて行ってもらったと思う。今でも一緒に神社仏閣を見る機会もあり、この柱はナントカの様式で、屋根はナントカの特徴なのでナニ時代のナントカ・・・と、ガイドさん顔負けの解説をしてくれるのだが、肝心の聞き手がこの有様で、何とも申し訳ない限りである。 それでも何となく、お寺や仏像を見る心構えというか感じ方といったものを父から教えられたような気がして、東大寺の境内を歩きながらも、自分の原点に帰るような心持ちだ。 東大寺の大仏といえば、数年前、帚木蓬生の『国銅』を読んだっけ。この大仏が、神や奇跡の産物ではなく、まさに人間が作ったものなんだと単純に驚きながら読んだものだが、改めて見てもシンジラレナイ。 ここらで昼どきとなった。観光客も相当増えて、何しろ暑い。じりじりと肌が痛いようである。バスに乗りこんでホッとひと息。70分後、いよいよ法隆寺へ。
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