日々の出来事 〜Diary〜
#287 made in China 2008年02月03日(日)16時07分
普段、時事ネタに敏感でない私にも、今回の中国産餃子の中毒事件は大変ショックなニュースだ。食に関しては他人事ではいられない。 冷凍食品を買うことはほとんどないが、これはまったく安心材料にならない。スーパーで売られている食材の、いったいどれ程が日本製だろうか。一杯の天ぷら蕎麦の原材料のうち、国産なのはわずか20パーセントだと、教科書か何かで読んだことがある。 スーパーに行けば、野菜も魚も、どこにあるかも知らない国が記されていたりする。肉や卵は、たとえ日本で飼育されていても、輸入飼料で育てられているかもしれない。 食材に限らず、家具や家電、日常使っているもの、百円ショップで売られているもの、純粋に日本製のものはごくわずかであろう。 食の安全を守るなら、日本は鎖国するしかないが、物価はおそろしく高騰するだろう。いっそ江戸時代に戻るつもりで、自動車も電気も捨てて生活するものいいかもしれない。 こういう事件があると、一気に食の安全が問題になるが、人の噂もなんとやら。偽装が発覚した不二家も雪印も赤福も営業を再開している。冷凍食品だって、餃子だって、しばらくすればまた何事もなかったように売れるに違いない。 私たちは便利で安価なものを求めすぎた。このまま安直に生産と消費を続けていけば、温室効果ガスだって森林伐採だって解決への道は遠い。冬にきゅうりが売られていること、世界一質のいい紙袋が只でもらえることに疑問を持たなければ滅びの道を歩むしかない。
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