日々の出来事 〜Diary〜
#284 私も斉藤さん 2008年01月17日(木)11時46分
知人の芝居を見に行く。 普段から、知り合いが出演していたりする芝居を見に行くことがある。さほど数多く足を運んでいないので偏見と思われてもいいのだが、いつからか芝居かお笑いかわからない舞台が急激に増えた。テレビのバラエティ番組と同じノリだ。脚本も演者も笑わせようと懸命だが、芝居でやらなくても、テレビをつければいつでもお笑い番組はやっているのにナァと思う。 演者はともかく、一番の悪影響は観客のマナーに表れるのではないか。 開演5分前になって席はガラガラ。祝日だけに入りが悪いのかな?と思っていると、1ベルが鳴ってからぞろぞろと入ってくる。ロビーや喫茶室でのんびりして、ぎりぎりに入ればいいとでも思っているのか。テレビなら時間になればチャンネルをひねればいいのだろうが、通る人のために席を立ったり座ったりするこちらの身のことは考えていないらしい。 あげくの果てに、開演後10分ほど遅れてきた人が、あろうことか私の隣の人だった。私をまたいで座ろうとしたところ、イスにリュックが引っかかってしまった。私の目の前ですったもんだするので、仕方なく外してあげたのだが、頭を下げもせず平然としている。知り合いなのか、隣の人と挨拶したりしている。これが若者ではなく、いい大人なのだ。 遅れたならば、とりあえず入り口近くの席に座っておいて、休憩時間にでも本来の席に移動するべきだろう。 そして舞台後半、上手前方の観客が、なんと舞台の前を通って出て行った。そこしか通路はないので、目立ったものの都合で帰ったのかトイレにでも行ったのかと思ったのだが、しばしの後、また同じ経路を通って自分の席に戻ったのだ。そのオバサンは。 舞台上では必死の「ノリツッコミ」の最中であったが、それよりもその人に、「茶の間かよ!」とツッコミたかった私であった。たぶん、オバサンにとってステージ上の演者はブラウン管の向こうの人、くらいの感覚なんだろうナァ。 それでも、私の知人が出たシーンでは、ガラっと空気が変わって観客も自分も集中するのが手に取るようにわかったものだ。本当に良いものを提供すればいいということなのだろう。
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