不定期更新!?藤原素子の日記帳です。

日々の出来事 〜Diary〜

#254 長いおまけ
2007年09月12日(水)01時23分
リハーサルを終えて帰り道。
まだ夢見心地の私は、なんと網棚にクリアファイルを忘れて電車を降りてしまった。電車に忘れ物をするなんて・・・そう、たしか6年前以来だ。
はっきり6年前まで覚えているのには少しばかり訳もあるが、まあ普段それほど忘れ物をしない。傘だって、1本の傘を5年やそこら使っている。今日はよほど浮かれていたのだろう。
すぐに改札で事情を説明すると、名前と連絡先を書かされた後、「見つかるのは明日になるかもしれない」とのこと。加えて言うには、「見つからなかった場合連絡はしない」とのこと。
冗談じゃない。たった今降りた電車なのだ。今から帰って修正しなければならない原稿も入っている。納得しかねてたたずんでいると、電話をかけてくれた。秋葉原駅で探すよう頼んでくれたらしい。連絡が来るのはあと15分後とのことなので、用事を済ませて戻ってくると、窓口にいるのは別の駅員で、結果は「車椅子のお客さんと重なったため、探せなかった」とのこと。
ワサブローさんとスタジオで雑談をするうち、日本における理不尽な出来事や、おかしな言葉遣いについて、盛り上がったところだった。まさに今、そのオカシな出来事が起こってしまった。
・・・とは言え、自分が忘れ物をしたのが原因なのだ。ここでさらにどこかの駅で探すよう頼んだとしても、その駅まで取りに行かなければならないだろう。そこで気付いたのが、そう、山手線なのだ。そのうち1周して戻ってくる。
結果を言えば、電車から降りてから1時間後、ファイルを発見することができた。
戻ってくる電車の時間を調べてくれた駅員に、せめて一言お礼を言おうと改札に戻ると、もう違う駅員だ。
こうしてみると、山手線の駅といえども完全に駅員の不足だ。乗客は次から次へと改札を訪ねる。スイカが受付けない、道を訊きたい、切符を買いたい、トイレを借りたい・・・すべての要求に応えてたり応えなかったり。一瞬であったが窓を閉めて出かける姿を見て、ここは無人駅か!と笑いたくなった。時は通勤時間帯なのだ。
ホームにも駅員の姿は一人くらいしか見えない。怖くなったのは、これでは電車事故があってもとても対応など出来ないナァ、ということ。
そういえば今日は9.11だった。


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