日々の出来事 〜Diary〜
#231 たまにはこんな話 2007年06月15日(金)23時20分
山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読み返し始めたのは、特に理由はなかった。ただ読むものがなくなったので、本棚にある本でも読み直してみるか、くらいな気持ち。 日本航空の御巣鷹山事故の詳細を暴露した小説として、当時大変な物議を醸した。読み返してみて、改めて理解できた箇所も多くあり、また改めてその時代背景も鑑みた再読だった。 ノンフィクション・脚色の賛否はさまざまあるが、いつの時代にでもヒーローは必要なんだと思う。 例えば今、「尊敬する人は?」と訊かれたらなんと答えるだろうか。 スポーツ選手か歴史上の人物か。両親と言う答えもあるだろう。 日々、様々な凶悪事件がニュースで報道されているが、何か人間が持つべき羅針盤が失われてしまったような気がする。 本当に辛い時、歯を食いしばって耐えなければならない時、宗教的モラルの薄いこの国が抱える問題は、これからますます大きくなっていくような気がする。
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