日々の出来事 〜Diary〜
#217 遠藤周作 2007年04月19日(木)02時20分
遠藤周作の原作のミュージカルをきっかけに、久しぶりに彼の本を読み返している。 読み漁ったのは中学の頃。ずいぶんマセた中学生だったことと思う。幼児洗礼を受けてクリスチャンになったので、遠藤作品は共感するところがあった。高校では『死海のほとり』を読んで、読書感想文で県の表彰を受けた。 遠藤作品の主題のひとつに、最下層の人間の信仰がある。混乱の時代の新宿の街の描写を読んで、「東京とはこんなところなのか」と想像を膨らませたものであった。思えば遠藤作品から受けた影響は、大変なものだったのだとも思う。 改めて読み返してみて驚いた。 あちらこちらに描かれている人物が、皆自分自身と重なるのだ。先生に受けようとして日記を書いた生徒も出てくる。まさに読書感想文を書いた私のことだ。 夢を描き、夢破れ、人を憎み神を憎み、その罪と葛藤の中で生きていかねばならぬ人間の本質。時代は平成になれども、いくらも変わっていない。
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