日々の出来事 〜Diary〜
#202 生活事情 2007年02月13日(火)00時36分
私の住まいは少し変わっている。 ちょっと見には一軒家なのだが、扉を開けると中にそれぞれの部屋のドアがある。と言ってもこのフロアには私を含めて2世帯だけ。外の扉はオートロックではないが、常に鍵をかけている。 これなら普通の集合住宅と変わらないように思われるかも知れない。ところが、表には私の部屋につながるインターホンがないのだ。ひとつだけあるインターホンは隣人の部屋のもの。私の部屋のインターホンは、外の扉を開けたところの部屋のドアにしかない。ところが外の扉は鍵をかけているので、このインターホンはほとんど出番がない。 ついでに言うと、ポストも一つだけしかない。隣人と共有している。 集合住宅の登記をしていなかったからとのことだが、初めのうちは宅配便も、書留郵便も、みんな留守だと思って帰ってしまった。 あまりに不便なので、文句の一つも言ってやろうと思っているうちに、いつしかこの生活にも慣れた。宅配業者は扉の外から電話をかけてくるようになった。 第一、新聞の勧誘やセールスが一切ない。歌の練習の最中に邪魔をされるのはイヤだし、変な時間に寝ていても起こされる心配がないのは楽だ。この部屋にいるかぎり、完全に外部をシャットアウトできるというわけだ。 パリの大方のアパルトマンには昔女中さんが寝泊りしていた屋根裏部屋がある。なんとなく情緒があって、あんなところに住んだらステキだと思いがちだが、実際住んでみると大変らしい。その部屋は建物のエレベーターにはつながっていず、外階段を使って登り降りするしかない。5階、6階となると、降りるだけでも大変だ。いきおい、ひきこもることになる。 私も我が家を、「トウキョウの隠れ部屋」と呼んでいる。考えてみると、この住まいがひきこもりの原因の一つかもしれないナァ。
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