日々の出来事 〜Diary〜

#186 浮かぶ瀬もあり？

2006年11月30日（木）00時06分

本番が終わってホッとしたせいで、風邪がぶり返してしまった。
それでも次のTACTライブに向けた準備で休めない。バイトや歌の仕事、レッスンや、その他もろもろ・・・。すっきり目覚めたと思ったら夜には熱っぽくなったり、一進一退を繰り返している状態だ。
本番前後はまったく平気だったのが不思議。それを思って「気合い」「気合い」と念じてみるがなかなか完治してくれない。そういえば、去年はライブが終わった夜、急に高熱が出て苦しんだっけ。
まさか「命をけずって」などというわけではないが、自分と共鳴できる歌などは、練習しながら号泣したりする。歌いながらふと、忘れていた遠い過去のことが蘇ってきたりする。それがいい思い出じゃなかったりすると、これまた苦しむ。
そんな思いを積み重ねていくうちに、人の歌が自分の歌となっていくようだ。それが遠い過去に作られて、遠い国で歌われたシャンソンだったりして、たとえるならば養子をもらってきて、それがだんだんと自分の子供になっていく感じ。これって作業としては大変な反面、実現したときは面白い。
そうやって自分の過去や風景を乗せていくうちに、それぞれの曲に対して「絵」が出来上がってきたりする。ナイショの話をすると、ライブ本番でこの「絵」を描きながら歌えたら、それはいい現象だ。無心に歌っている証拠だから。
自伝作家など自分の過去を切売りして大変だと思うが、歌い手もそれに近いものがあるかも知れないナァ。
余談だが、飼っているネコが、最近自分のフンをトイレの砂から掘り出してきて転がして遊ぶようになった。自家発電にもほどがあって、これには大いに困っている。