日々の出来事 〜Diary〜

#184 コンサート翌々日

2006年11月22日（水）01時01分

コンサートが終わってホッとひと息。
その日は飛行機で帰るだけの予定が、母の思いつきで日生に向かうことになった。
日生（ヒナセと読む）は兵庫県との県境にある漁港の町だ。魚介類の豊富な岡山の中でも、美味しい魚が食べられることで有名。中でも最近話題なのがその名もカキオコ。そう、牡蠣のお好み焼きだ。
母が知人から聞いた店を訪ねる。小さな小さなお好み焼き屋さん。
作り方はシンプル。具はキャベツだけ。大して調味料も加えることもなく、いたって普通だ。そこへ、焼いた牡蠣を乗せるだけなのだが、これがただの牡蠣じゃなかった。
別に食べた｢おっぱい焼き｣なるものは、ネギと牡蠣を焼いて醤油をかけたもの。牡蠣の美味しさに思わず感嘆の声を上げた。牡蠣は｢海のミルク｣と言われるが、その意味がこの牡蠣を食べて初めてわかったのだ。本当にミルク状の汁があふれ出してくる。これが｢おっぱい｣の名になるのだが、牡蠣のシーズンは本当はこれからで、これから冬にかけてもっと美味しくなるそうだ。
聞けば、最近のブームだと思ったらもう30年以上も前からあるメニューだそうだ。
私は岡山の海の幸で育った。素材さえ良ければ、余計な調味はいらない。食べ物も人も、同じだナァ。