日々の出来事 〜Diary〜

#169 ユーロ

2006年10月08日（日）03時32分

実は私は、計算が弱いので有名だ。とくに海外旅行に行くといけない。ドルまではなんとなく感覚でわかるが、それからさらに現地の通貨に両替すると、その先はまったくわからなくなる。いつも同行の友達に計算してもらうことになる。
ところがこの度のフランス旅行では、頼れる友達もいない。両親の計算力も私とどっこいだと思う。しかたなく挑んでみたが、気合いを入れたせいかいつになく優秀だったと思う。
いや、おそらくこれはユーロのせいだろう。コインと札とあるが、ユーロとセントとの関係も明解で、さすがにわかりやすくつくられていると思う。
ほとんど買い物らしい買い物はしなかったが、カフェでの飲食や水、地下鉄の回数券などスムーズに計算出来て、「やればできるんじゃないか」などとゴキゲンだった。
ケッサクな話がある。帰路トランジットで立ち寄ったドーハ空港でのことだ。
ヒマだったので空港内のショップをうろうろ。手持ちは5ユーロとセントが少し。残しても仕方がないので使ってしまいたいのだが適当なものがない。ふと見つけたのが、サフランだった。日本では数スジほどが何百円もする高級なスパイスだが、ひと箱でなんと26QＲ。ん？QRって？正解はカタールリアル。
水を買った人のおつりから計算すると、どうやら4QRで1ユーロのようだ。それにしても安い。800円ほどだ。ところが手持ちのユーロでは、どうしても足りないのだ。あと50セントあれば買えるのに惜しい！
もうあきらめかけた時、母がひらめいた。
まず1箱を日本円で買う。千円札でおつりがＱＲでもらえるから、これとユーロを合わせてもう1箱が買える。ユーロにとらわれているとこの発想の転換はできない。
やはり計算は苦手である。