日々の出来事 〜Diary〜

#156 東京の空の下

2006年08月15日（火）00時21分

今朝は停電のニュースで目覚めた。
東京と千葉・神奈川の一部で大停電。交通はストップ、エレベーターに人が閉じ込められた。ディズニーリゾートでアトラクションが停止した。
一昨日の落雷では山手線が3時間半に渡り停止した。五反田から渋谷までたどり着けず、やむなくレッスンを断念した。
去年の夏には、震度3程度の地震でJRと地下鉄が止まった。銀座十字屋のエレベーターもストップ。9階のホールまで歩いて登った。
先日は六本木ヒルズの展望台に行った。東京を眺めながら、同行の杉原女史とこの国はオカシイとしみじみ話した。まるで「ゲド戦記」のセリフのようだった。長年暮らしている東京が、どこかよその国のような気がした。
この都市を滅ぼすのは簡単だ。金正日やテロリストに教えてやるまでもない。

それでも救いがある。
こんな混乱のなか、この国には暴動のひとつも起きない。
信号機が点いていないのに、事故のひとつも起きない。
これってミラクルだと思う。

阪神淡路の震災、新潟の大地震、ひいては61年前の東京大空襲。原爆。
信じられない勢いで復興した。

不安なのは、この国のビジョンが見えないことだ。
8月15日が明けた。