日々の出来事 〜Diary〜
#145 木内克のこと 2006年07月13日(木)01時01分
NHKの今週の日曜美術館は梅原龍三郎だった。故郷の大原美術館にも何点も所蔵品があり、子供のころから幾十度となく目にしている画家だ。 番組は、パリに着いた翌日にルノワールの作品を見て衝撃を受けたという有名な話について、実は翌日ではなかったという事実が、日記の発見によって明らかになったという内容。また、最後まで師ルノワールに傾倒していた経緯を辿る。 ここのところ読み返している「木内克の言葉」でも、梅原龍三郎が登場する。曰く、結局はルノワールの真似でしかないと。ヨイショして権威にしてしまった日本の画壇も悪いと。梅原龍三郎が文化勲章を受章する何年か前の言葉だ。 木内克の作品は、私がお手伝いに行っている会長が作品をたくさん所有していて、実際見たり触ったり!しているが、まことにいい。粗野に見えて繊細。もう十数年と飽かず眺めてはその完璧な美しいフォルムにため息がでる。 木内克は言う。芸術というものは、色々な味があったり、匂いがあったりするようなもので、その人自身が出てこなければいけないものだと。 没後20年30年たってなお、その真偽が問われるのが芸術というものか。 満天の星を見ると自分の小ささがわかって癒されるというが、私が絵や彫刻を見るのが好きなのは、それと同じ効果を求めているのかも知れない。
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