日々の出来事 〜Diary〜
#126 ワサブローさんのこと 2006年04月19日(水)00時49分
パリ在住の福田ワサブローさんのCD発売記念会に行く。恵比寿ガーデンプレイス内のシャトーレストランでの、ランチ&ショーだ。 ワサブローさんについて語るには、私の母のことを書かなくてはならない。10年前、岡山パリ祭でワサブローさんの歌を聴いた母は、なんとパリからワサブローさんを呼んで倉敷でコンサートをやってしまった。それも、織物のファッションショーとコンサートの2部構成だった。こわいもの知らずとも言えるが、そこからたくさんの方との交流も広がっていったのも事実である。 私自身もまた、ワサブローさんの歌に魅了されて、だんだんとシャンソンにとりつかれていったようなものだ。 ワサブローさんの作業は、「破る」ことに尽きると思っていた。曲のスタンス、刻み、譜割り。シャンソンの常識すべてを覆す独特の世界・・。 ところが、実はそうではないことに気付き始めてしまった。彼のやっていることは、「戻る」ことなのだ。本当はこんなスタンス、本来はこんな曲・・・。加工され尽くした曲を、また改めて原石から掘り出すようなものだ。彼の音楽に対する態度は、決して「批判」から生まれるものではない。「愛情」から生まれるもので、それが聴くものの気持ちを揺さぶるんだと思う。
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