日々の出来事 〜Diary〜
#100 お歯ずかしいハナシ 2005年12月18日(日)01時13分
告白してしまおう。私の前歯は4本が差し歯である。いわゆるインプラントというヤツだ。 小さい頃から虫歯が絶えず、その時代は審美治療などという考えもなかったのだろう、前歯は治療痕でひどい状態になっていた。インプラントにするまで、笑った写真がないほど歯へのコンプレックスを抱えていた。 そんな私を気の毒に思ったのか、ある時母はインプラントにするようにと、お金を渡してくれた。大金だった。お蔭で私は人前で笑うことができるようになった。 それから20年という年月を経て、先日この4本のうちの1本が突然とれてしまった。前歯が1本ない顔というのはコントそのもので、慌てて歯医者に行って治してもらった。 歯医者が言うには、それほど昔に治療したとは思えないほど良い状態だとのこと。「よほど勉強熱心な先生だったんですね」と言われ、ラッキーだったなあと思う。 お礼の手紙でも書こうにも、もう歯医者の名前も忘れてしまった。インターネットで探してみたが、場所もうろ覚えで見つからない。もうなくなってしまっているのかもしれない。歯医者の良し悪しが、20年も経ってようやくわかるというのも気の長い話だが、ものの価値と言うのは、本当はそのくらいのスパンで評価されるべきものなのかもしれない。
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